節約のしどころを間違えてはダメ
「お礼」に関しては、お金を惜しんではいけません。
普段はどんなに節約しても、お礼を書く手紙やお歳暮などには節約はせず、しっかりお金を使います。
うっかり忘れることはなく、事前に誰に何をあげるべきかを紙に書いて、デパートへ行くほどです。
母には「人間関係が大切だ」という口癖があります。
普段から、母は「人間関係が大切だ」と、口うるさく言っていました。
普段は節約しても、感謝だけは忘れない意味です。
以前、母とお歳暮を買いに行ったときのことです。
いつも父がお世話になっている人へのお歳暮を買いに行くときも、それぞれの値段を見比べます。
「こっちのほうが安い。あっちのほうが安い」と、母らしく値札に反応します。
しかし、そんな節約を意識しながらも、最後はいつもお決まりのパターンです。
「お世話になっている人だからね」と柔和な笑顔になり、高いほうを選ぶのです。
日ごろは節約を心がけていても、人間関係まで節約しては意味がないと母は思っていたのです。
たしかに日ごろの節約は重要です。
しかし、それが行きすぎて、感謝のお礼まで削ってしまってはいけません。
いくら節約を心がけていても、感謝も削り、お礼も削ってしまってはお金を貯める意味がないのです。
人との関わりを削ることは、幸せまで削ることになるのです。