ある成功哲学書には「お金持ちになるために、心のきれいさは関係ある」とあります。
しかし、ある成功哲学書には「お金持ちになるために、心のきれいさは関係ない」と書かれているものもあります。
おそらく勉強熱心なあなたは「どちらが本当なのだろうか」と考えたことがあるのではないでしょうか。
どちらも正しいですが、違いがあります。
分かりやすく違いについて、ご説明します。
お金持ちはお金持ちでも、次の2種類があります。
- 小金持ち(1人、あるいは数人で稼げる収入)
- 大金持ち(大勢で仕事をして稼げる収入)
小金持ちと大金持ちの違いを「金額」で定義するのは難しいので、ここでは「人の数」で定義します。
小金持ちは「1人」、あるいは「数人」で仕事をして稼ぎ、収入を得ます。
人の数が少なくても、賢くやれば、年収が数千万円から数億まで稼ぐこともできます。
しかし、大金持ちになるためには、何十人、何百人もの協力が必要です。
大金持ちになるような大きな仕事ですから、必要となる人の数も半端ではありません。
それぞれに、心のきれいさは、次のように関係しています。
小金持ち=心のきれいさは関係ない
大金持ち=心のきれいさが関係する
まず、1人、あるいは数人で行う仕事であれば、心のきれいさは関係ありません。
ささいなお金の知識、知恵、センス、テクニックがあれば、可能です。
人の数も少ないので、1人の力で稼ぐことができるからです。
1人であれば、わがままでもほかに人がいませんから、問題ありません。
数人程度でも、人の数が少ないので、問題も大きくなりません。
人の数が少なくても、賢くやれば、年収が数千万円から数億まで稼ぐこともできます。
しかし、自分一人で稼ぐ限界を超えた大金持ちになるためには「たくさんの人からの協力」が必要です。
このとき「心のきれいさ」が必要になるのです。
大きな仕事を動かすためには、たくさんの人からの協力が必要です。
1人で稼ぐ程度の小金持ちであれば、それに満足してもいいでしょう。
しかし、1人ですから稼ぐお金の量も限界があります。
小金持ち止まりになります。
限界を超えた大金持ちになるなら、大勢からの協力が必要です。
大きな仕事、大きな事業を発展、成功させるためには、多くの人の手が必要になります。
人からの協力を得るためには、必ず「感謝の心」が必要です。
感謝の心は、心のきれいさがあってこそ、湧き出てきます。
本当のお金持ちは、必ず心がきれいでなければなりません。
人に感謝し、たくさんの人の力を借りているから、さらに大きくなれるのです。
まれに、心がきれいでなくても、大金持ちになってしまうケースがあります。
しかし「なってしまう時期」が一時的にあるだけで、長続きしません。
汚職事件、収賄事件、内部告発による事件発覚。
これらは、小金持ちから大金持ちになった人が、人への感謝の気持ちを忘れて、起こった事件です。
心のきれいさがなく、お金持ちに仲間入りしようとしても、失墜するのは時間の問題です。
お金持ちになれても、人への感謝を忘れれば、崩壊が起こるのは時間の問題だからです。
ある程度のお金は、心のきれいさに関係なく稼ぐことができます。
1人や数人程度で得られる程度の収入です。
しかし、大金持ちになり、大きな仕事を維持、さらに拡大するためには、心のきれいさは必要になるのです。
お金はお金持ちでも、2種類あります。
それぞれに、心の違いがあることを覚えておきましょう。
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