年代別!これだけは必要になる人生のお金

お金Howto

人生費用の残高は若いほど大きい!

長い人生を眺めると、現在~将来にわたって自分や家族がやりたいこと、やるべきことがたくさん出てきます。シングルの人なら結婚して家族を持つこと、新婚さんなら子供を持ち家族を増やすこと、家族ならマイホームを買い、子供が自立するまでしっかり教育をして…など。

このようなひとつひとつの夢や目標を時系列に書き並べ、それらの実現を考えると、そのときどきでお金が必要になることがわかります。これらのお金は人生計画を実行するための必要資金。自分または家族という人生事業体を上手く運営させるための人生費用です。

人生費用は、ライフプランとゴール設定を立て、その間に必要となる予算の見積もりをすることから始めます。見積もりをした各予算の合計が人生費用というわけ。これからの人生にかかる費用ですから、スタート地点は現在、ゴールは終焉のときとなるでしょう。現在から終焉までの期間が長ければ長いほど人生費用が大きくなるのは、具体的な数字をあげなくても想像が出来ますね。

20代、30代、40代、50代と年代を重ねるにつれ、人生費用の残高は少なくなっていきます。逆を言うと、若いほど人生費用は大きくなるということなのです。

私達の人生で、最低限必要な費用って?

たしかに夢や目標そして「暮らし方」は人それぞれで、暮らし方によって必要となる人生費用の金額は違ってきます。しかし生きていく上で最低限必要となる費用の種類は皆ほぼ同じではないでしょうか。

日々の人生を送る中で必要な生活費、これには食費、水道光熱費、住居費、通信費、交通費、医療費、交際費などがありますね。会社勤めの人にはあまり実感がないかもしれませんが、税金や社会保険料なども、将来の生活スタイルが変わりえることを考えると、頭に入れておきたい費用です。

住居費は賃貸か持家かにより付随する費用が異なります。賃貸の場合は定期的な更新料が必要になり、持家の場合は固定資産税や修繕費などの費用が必要です。

いまシングルの人は結婚費用。豪華である必要はないかもしれませんが、挙式や披露宴はやはり女子の憧れ。新生活を始めるための費用も忘れてはいけません。

子供がいる人、これから子供を持ちたい人は子供にかかる費用の全体像を掴んでおきたいですね。教育資金は住宅資金・老後資金と並んで、人生の三大資金のひとつとされています。出生前後の出産・育児費用、その後の養育費および生活費。大学・大学院進学までの学校教育費および塾などの学校外教育費は、希望する進路にもよりますが、大きな金額が必要と考えておいた方が賢明です。子供が将来結婚するときの結婚資金援助費用なども親としては当然、なんて考える人もいるかもしれませんね。

年代ごとの人生費用残高を把握しよう

先に見たさまざまな費用を合計した人生費用、金額的にはいったい幾らになるのでしょう。総務省の統計「家計調査(2014年)」から年代ごとの家計支出額を元に、人生を逆算的にその費用残高を計算します。今回は二人以上世帯を対象とし、女性の平均寿命である86.88歳を生存する寿命と仮定した場合にて計算を行います。(厚生労働省2014年簡易生命表/表2)

リタイアメントライフに入る60代は、大きなライフイベントはありませんが、人生費用のメインテーマは夫婦の終焉までの生活費。60歳以上の1ヶ月当たり平均家計支出額は2人以上世帯で約26万8千円(※2)。86.88歳を寿命と考えた際、60歳以降に残された年月は26.88年。計算をすると約8,580万円になります。
(※2 60~69歳世帯:295,955円,70歳以上世帯241,266円の金額を平均した値)

50代の家計支出月額は約34万6千円。50代の10年間で4,152万円となる計算です。60代の費用を合計すると、その残高は1億2,732万円。この年代の家計支出では、交際費や仕送り金などを含む「その他の消費支出」が約8万3千円と大きな金額なのが特徴的です。これを抑えることが出来れば費用は少し減りますね。

40代の家計支出月額は約32万3千円。人生費用残高は1億6,608万円。子供も成長し、食費・水道光熱費・被服費などの基本生活費が最も大きくなる年代です。また教育関係費が月額約4万円と、最も高くなる年代です。

30代の家計支出月額は約26万8千円。人生費用残高は1億9,824万円。子供も生まれマイホームの購入を検討するこの年代では、住居費がほかの年代よりも大きくなっています。教育費も増えてくる時期です。

また結婚費用、出産前後費用も、結婚や出産を考えている人には必要な費用となります。「ゼクシイ結婚トレンド調査2014」によると挙式・披露宴・パーティ費用からご祝儀や親からの援助を引いたカップルの自己負担額は、全国平均で125万円。新生活準備のための費用は消費税増税に伴う駈込み購入もあったものの、78万1千円とバカに出来ない金額です。これらの結婚に関する費用は約203万円になり、これを人生費用に含めると、2億27万円にもなるのです。

今からしっかりチャージしておこう

必要となる人生のお金をすべて貯蓄しなければいけないわけではありません。給料や年金などの収入があるので、チャージすべき金額はもっと少なくて済みます。

例えば20代でシングルの人は、まず結婚関連費用の貯蓄を目指し、早いうちから先取り貯蓄などで目標金額に到達できるようにチャレンジすればいいのです。

しかし、いつ・どこで・どのように変化していくのかわからないのも人生。万が一働けなくなったり、収入が途絶えてしまうことも考えておかなければなりません。それがまだ若くて人生費用残高が大きいときにやってきたら…。とても貯蓄だけでは追いつきませんね。各年代の特徴的な費用項目や人生費用残高、社会保障等での収入を確認しながら生命保険に加入しておくのも賢い対策です。

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